陰謀論と言われた話

— 世界は思ったより面白い —

世の中には、

「それ、陰謀論でしょ」

と言われる情報がある。

たいていの場合、
そう言われた時点で
その話はだいたい終わる。

だって陰謀論だもの。

陰謀論と言われた瞬間、
人はだいたいこう思う。

「はいはい、怪しい話ね」

と。

でも、ちょっと面白いことがある。

世の中には、最初は「陰謀論」と呼ばれていたのに、
あとから

「あ、これ本当だったんだ」

と判明する話がときどきあるのだ。

たとえば、

「政府が世界中の通信を監視している」

という話。

映画みたいな話だなあ、
と思う人も多かった。

スパイ映画とか、
そういうジャンルの話である。

ところが2013年、
Edward Snowden が公開した内部文書によって、
大規模な通信監視プログラムが
実際に存在していたことが明らかになった。

映画の話だと思っていたものが、
ある日ニュースになったわけである。

世の中、
ときどき脚本が現実に追い越されてしまう。

あるいは、

「SNSは私たちの行動データを
かなり細かく集めている」

という話。

これも少し前までは、

「そんなに細かく見てるわけないでしょ」

と言われたりした。

しかし2018年、
ケンブリッジ・アナリティカ事件によって、
SNSのユーザーデータが
政治広告のターゲティングに
利用されていたことが発覚した。

思ったより、
いろいろ見られていたらしい。

あたしなんかは、
スカッと系やファンタジー系の動画ばかり見ているので、
世界のどこかで

「この人はスカッとファンタジーが好き」

というデータが
着々と蓄積されているのだろう。

それはそれで
少し恥ずかしい。

 

もちろん、陰謀論と呼ばれる話の中には、
本当にただの思い込みもたくさんある。

人類は想像力が豊かなので、
時々ものすごいストーリーを作る。

宇宙人が関わっていたり、
地球がフラットだったりする。

エンタメとしてはなかなか面白い…

いや、エンタメとは言い切れない。
なぜなら、この世のすべては情報が先に存在するから。

人の想像=情報
ということだから、想像しうることが
現実になる可能性は、0とはならない。

だからといって

「陰謀論=本当」

という話ではもちろんない。

ただ、歴史を見ていると、

最初は
「考えすぎ」

と言われていた話が、

数年後には
普通のニュースとして
語られていることもある。 

つまり問題は、
その話が正しいかどうかよりも、

「その情報をどう扱うか」

なのかもしれない。

 

人は、自分が見たいものを見て、
見たくないものは見えにくい、
という性質を持つ。

心理学ではそれを

「スコトーマ(認知の盲点)」

と呼ぶ。

たとえば、自分が車をこの買おうと決めたとたんに、
道を走る同じ車種がやたら目に入る。

釣りを始めようと思ったら、
やたら釣具店が目に入る、

といった感じだ。

ずっとそこにあったのに、
見ていなかっただけである。

情報も、それと少し似ている。

だから、流れてくる情報を

「信じる」
「信じない」

の、どちらかに決め打ちするのではなく。

「まあ、保留で」

くらいの距離感で置いておく。

すると、あとになって

「あれ?」

と思うことが時々起きる。
柔軟に対処できることにつながってくる。

 

世界は思ったより単純ではなくて、

でも思ったより面白い。

 

そのとき、世界のどこかの境界で、

クーシーはたぶん

「ふむ」

という顔で
こちらを見ている。

何かを教えるわけでもなく、
答えを渡すわけでもなく、

ただ、

「その見方だけじゃないかもね」

という顔で。

こういうの、ぽちぽち書いてます。
ブログ更新はLINEでも流してます。

https://line.me/R/ti/p/%40444osjcy

気が向いたらLINEで「ブログ」って送ってみてください。
更新したときにお報せが届きます。

類似投稿