16秒41

いやあ、笑えた!

16秒41ってなんだよ。4~50代一般男性の100m走平均記録じゃないんだから。

これ、何の記録かというと、先日の次男坊の診察時間のこと。そう、病院での。

ウィリアムズ症候群の息子は生まれ落ちたその日からこの病院のお世話になっている。

その間何度も担当医は変わっているが、今までこんなことは一度もなかった。

まずは読んでみていただきたい。※医→医師 ム→息子 母→あたくし

ム「おはようございます♪」

医「お座りください

 調子はどうですか?」←ここから診察開始

ム「はい…(息子答えようとする)」

医「変わりないですか」

ム「あ、はい…(としか言えない)」

医師、モニタを見ながら「血圧どこで測りましたか?」

ム「あ、あちらの部屋で」

医「いや、どっちの腕?」

母「ああ、両方です。その数値は右腕です」

医「左腕は?」

母「104でした」

医「上?」

母「あ、はい」

医「胸の音聞きますね(聴診器を3秒胸に当てる)」

医「じゃあいつも通りお薬出しておきますね」

母「え…はい」

医「はい、もういいですよ」←診察終わり

文字にして順に読んでいくと20秒以上かかるのだが、実際医師はこちらの返事をほぼ聞かず、
かぶせるように話してくるので、かなり時短(笑)になるのだ。
16秒41は、診察室から出てきてすぐに、息子と直前に起こった出来事を振り返りながら計ったもの。

診察室にいた時間は、長~く見積もって2分といったところか。
書いてもらう書類の件やら今後の担当医師の件やら話したからね。倍速で笑
昔はよく「2分診療」なんて言葉使われていたけど、今でもあるんだな、実際に。

いずれにせよ短いな、おい。これが人を見ない医療ってやつだな。
薬だけ出せばいいって考えね。怖くて飲めないわ、そんな診察で出された薬なんか。

まあね、どうして今回の医師がこういう対応をしたのか、想像はつくんだわ。
彼にとってもう二度と会わない患者だからね、息子は。

詳細書いちゃうと後々面倒になりそうだから割愛するけど、まあ、わかりやすいったら。
人の良すぎる息子ですら

「ぼくはもう関係ないからだろうね」

って言ってたくらいだからね。

全ての医師がこうであると言っているわけでは、もちろんない。
きちんと話を聞こうとする医師だっている(聞くだけで対応してくれるとは限らんが)。
ただ、こういう体験をしてしまうと、どうしても日本の医療ってどうなってんだ、
という疑問がね、こうもやもやっと浮かんできてしまうわけなのよ。

薬提供マシーンと薬消費マシーン。

いいのか、それで? 怖くないんか、将来が。双方とも、終わるよ?

奇しくも先日、現役薬剤師の方にインタビュー申し込んで、
快く引き受けてもらえたタイミングでのこの出来事。
面白い記事ができる予感しかないわ~!

ところで、とあるAIにこのこと話してみたら、
「診察というより『手続き』ですね」だって! 
そうだよね~って激しく同意しちゃったよ笑 
うちのAI、あたし色に染まってきたかな?