氣の玉作りの準備は呼吸から

以前より師匠には「体の声を聞きなさい」と何度も言われている。
これが師匠の最初の教えだったと思う。
めちゃくちゃ冷え性なのに、冬でもソックス履かず、
首や肩、腰がゴリゴリなのに対処療法しかせず、
体の中に全く無関心だったアラカンに何度も何度も諭してくれた。

その頃は右半身麻痺失語症のダーリンの自宅介護を始めて1年を超えたところで、
無我夢中の時期がまだ続いていた。
だからダーリンの体調を優先し、
自分のことは後回しどころか選択肢に入れてもいなかったのだ。

そんなもんだから体が冷えてもそれを感じもせず、
おいらって意外と丈夫だよな、なんて能天気に思っていた。

カラダの声って言われても…と戸惑うのを見越したのか、
師匠はまず呼吸法から根気よく教えてくれた。

丹田を意識して鼻から3秒吸い、口から8秒かけて細く長く吐ききる。

日中はワタワタしていることが多かったので、
布団に入った時やってみることにした。
すると3分ほど続けているうちに手のひらと足先がぶわ〜っと熱くなり、
体が下に沈む感覚が。
なんだこれ!
そしてそのまま爆睡、次の日スッキリ。

たったひとつの教えでこんなに変わるの?
マジ? 嘘でしょ! 面白い!
もっともっと知りたいやってみたい!
以後、布団に入ると短時間でも呼吸を意識している。
今ではしっかり冷えも感じるようになり、自分の体の変化を気にするようになった。
結果、今ではあの頑固な肩こりも消滅!

体の声を聞くって、自分に関心を向けてあげることなのかも。
まずは呼吸法。マジでオススメよ